2015年2月より日本に帰国しています。
旅の間にお世話になった友人たちに日本を案内したり。
日本にいながらも相変わらず旅心地な日々を過ごしています。
旅日記はまだ続いていますので、たまに覗きにきてください(^_^)

2014年11月21日

オレたちは◯◯じゃない!

昨日の晩、Kosovoコソボの首都である
Prishtinaプリシュティーナに到着した。🚌

プリシュティーナのバスターミナルから宿までは
タクシーに乗ったんだけど、宿に向かう道の途中で
偶然アメリカ大使館の前を通った。

ちょうどその時、大使館の中に入ろうとする一台の車があった。
大使館の入口前で数人の警備員(軍人?)が、
その車をやたらと入念にチェックしてる。
車内はもちろん、車の下も鏡などを使って検査。

なんでこんなに厳重なんだ?💦

不思議に感じながら、タクシーに乗ってたら
あっという間に宿に着いた。
チェックイン後は街に出てみた。

日が暮れ、街には沢山の人。
どうやら仕事や学校が終わって帰宅する時間帯みたいで、
バスを待ってる人が多かった。

そんなバスを待ってる行列の前をテケテケ歩いてたら、
オレたちに向かって声を掛けてきた人がいた。
どういうわけか、何人も。

CHINESE!

当然ながらオレたちは中国人じゃない。
でもここにアジア人顔な人間はほとんど皆無だし、
中国人は世界中どこにでもいるからCHINESEって言われたんだろう。

そういうことは、よくあること。
別に普段なら気にしない。

だけど、今回は引っかかった。
理由は言い方に『トゲ』があったから。
間違いなく悪意がある感じ。

でもまぁいちいち気にしててもしょうがないから、
流して流して…┐(´〜` ;)┌

オレも随分大人になったもんだ。(笑)


そして今朝、宿の近くの市場を歩いてみた。
IMGP0489.JPG
周辺から運んできた野菜や果物で溢れてる。
IMGP0490.JPG
見てるだけで楽しくなるね。ヾ(=^▽^=)ノ

これはハチミツ。
IMGP0491.jpg
色の違いは花の違い。
こういう感じの、ラベルがついてなくて
明らかに商業的ではないハチミツは、間違いなくウマい。( ̄ー+ ̄)

お店や屋台などで働いてる人も
市場に買い物に来てる人も、みんなにこやか。
昨日みたいな感じ悪い輩はこの市場にはほとんどいなかった。

市場の後は街の中心部に行ってみた。

街の広場にはスカンデルベグの像があった。
アルバニアの首都ティラナにもあったよね。
IMGP0493.jpg
コソボはアルバニアとは別の国ではあるけれど
アルバニア人の国だっていう主張なのかな?

そして、街中を歩いてて気になるのがこの類の像やモニュメント。
IMGP0498.jpg
内戦の時に戦った若者達を称える的な…

以前の記事にも書いたけど、
コソボはとても微妙な場所。

国といえば国だし、
その反面いまだ国として認められていない側面もある。
でもなにしろコソボの人々の多くは独立国だと思ってるだろうし、
それを支援したアメリカなどに対して非常に親近感を持っているようだ。

街にはアメリカの大統領の名前がついた通りがあったりする。
これはブッシュ大通り。
IMGP0500.JPG
ビル・クリントン大通りなんてのもある。

なんだかな〜って思いながら歩いていると、
オレたちに向かってまたCHINESEという声。
昨日みたいな人をバカにしたような見下したような言い方。

しかもそれを言うのが小さな子どもじゃなくて、
分別がつくであろうある程度の年齢の若者や大人だからタチが悪い。

さらに気分悪いのは、面と向かってCHINESEと言うんじゃなくて
すれ違って行き過ぎた辺りでボソッと
(でもしっかり聞こえるように)言う、その卑怯なやり方。

百歩譲って中国人と思われることは、
見るからにアジア人顔のオレたちだから仕方がないとしよう。
でもその言い方が全然納得いかない。

オレたちがおまえらになんか言ったか?
悪いことでもしたか?
腹立つな〜〜〜!(-_-#)

なんなんだコソボって国は!
でもここでひとつ気がついた。
街の中心部と市場周辺は異なった雰囲気なんだよね。
IMGP0510.JPG
歩いてる人の格好や仕草が、なんか違う。

建物も高層で新しめなものが多いし、
超高級車が走ってたりもする。
市場の周辺と街の中心部では住んでる人が違うのか?

街の中心部あたりじゃCHINESEと言われ、
市場の中やその周りじゃ全く言われない。
よく考えたらプリシュティーナの前に滞在してたプリズレンという
別のコソボの街でもCHINESEって言われたことはなかった。

そして街の真ん中にあったモニュメントを見て、
その理由がなんとなくわかってしまった。
IMGP0509.JPG
NEWBORNと書かれた、
コソボの独立を表現したこのモニュメント。

でもその裏側にはFUCK SERBIAの落書きがあった。
IMGP0512.JPG
今から約20年前、この地ではコソボ紛争があった。
異なる民族同士が殺しあったという壮絶な過去があるわけだから、
そう簡単に恨みや憎しみが消えないことはもちろん理解できる。
いたずら書きの一つや二つ、そりゃ当然あるだろう。

今、コソボはアメリカ等の後ろ盾があるからこそ
一つの国家としてふるまっていられる。
だからなのか、アメリカをやたら友好国として持ち上げてる感がある。
IMGP0536.JPG
街でコソボやアルバニアの国旗やシンボルに続いて、
星条旗を本当によく見かける。
IMGP0515.JPG
↑プリシュティーナの中心地に掲げられたコソボとアメリカの国旗。

そして敵対してたセルビアを悪者にし、
アメリカや自分たちコソボこそが正義で
その他を見下したような価値観を持ってしまっているように感じた。

恐らくプリシュティーナに住んでる人の中には、
アメリカがコソボを独立させたことによって
経済や仕事など色々な面で恩恵を受けてる人達がいるのだろう。
それもかなりの割合で。

プリズレンで見かける新しいビルや高級車は
十二分にそれを物語ってる。

そういう人達にしてみればアメリカ様々だろうし、
虎の威を借る狐じゃないけど
自分の力や立場を勘違いしちゃう人も出てくるだろう。

あのオレたちに対する酷い物言いは
変に上から目線になってしまっている
コソボの人々の気持ちの表れかもしれない。

もちろん、コソボの人々の全てが
そういう価値観ではないとは思う。

何故なら、人を小馬鹿にしたようなことを言う人達ばかりではなく、
市場周辺で出会ったような民族や文化や宗教が違おうとも
ちゃんと同じ人間同士という関係性を持とうとする人がいたからだ。

世の中には多種多様な考え方や思想があり、
どれが正しいなんてことは言えない。

ただ、
人が人を見る時に、人と人が関わる時に、
同じ人間であるという気持ちをなくしてしまうと
心のどこかで歪みが生まれ、
場合によっては人間が自ら
とんでもない世の中を作ってしまうことになるんだろう。

ここコソボで、
世界の縮図を見た気がしたね。
そして人の心の在り方みたいなものを知った気がした。


アルバニア語でありがとうは「ファレミンデリト」
今日も読んでくれてありがとう♪ ファレミンデリト\(^o^)/
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posted by なおのぶ at 22:22| Comment(0) | コソボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする